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インフラ技術者 人材不足の課題解決へ 八戸工大 実物大の橋梁施設を設置

八戸工業大学はインフラ老朽化の課題に備え、メンテナンスなどの体験ができる実物大の橋を構内に設置しました。


この橋梁メンテナンス体験施設は、八戸工業大学が県内外の企業の協力を得て11月に設置したものです。

インフラは、老朽化による修繕を担う人材の不足が課題視されており、今回の体験施設は、将来の土木現場を担う技術者の育成を目的としています。

橋は、高さ2.5メートル、幅3.3メートル、長さ16メートルで、チェーン連結や伸縮装置、排水装置が施され、耐震補強の技術を学ぶことができます。

また、塗装や鉄筋などはそれぞれ年代の異なる設計基準で作ったものを組み合わせていて、鉄筋構造の時代の変遷を知ることができます。

八戸工業大学の阿波稔教授は「これまでは教科書や現地調査を通して学んでいたことが、今後は大学構内で実際に見て学ぶことができる」と話しています。

この橋梁メンテナンス体験施設は、建築・土木工学コースの学生だけでなく、地域のインフラ技術者も利用することができ、新年度から教育プログラムに組み込まれるということです。