デジタル活用で働き方改革　タナカホーム DX認定事業者へ

青森県三八地区や岩手県北エリアで住宅の新築やリフォームなどを手掛けるタナカホームが9月1日、経済産業省が定める「DX認定事業者」に認定されました。青森県では2件目の事例であり、県内建築業界では初めてだということです。

八戸市根城に本社を置くタナカホーム株式会社は、青森県を中心に新築の一戸建てや不動産事業を営むハウスメーカーです。

同社は2021年にIT推進室を設置。IT部門専任の担当者を中心に全社で、デジタルリテラシーの向上やペーパーレス化などを図ってきました。

そしてこの度、タナカホームはDX認定事業者へ認定されました。

しかし、この「DX認定事業者」とは？そもそも「DX」とはいったい何なのでしょうか？

DXとは「デジタルトランスフォーメーション」を略したものです。データとデジタル技術を活用し、製品やサービス・ビジネスモデルだけでなく企業文化や業務そのものを変革し企業の競争力を高めていくことを指しています。

そしてDX認定事業者とは、経済産業省による「デジタルガバナンスコード」で定められている各要件を満たした企業に対し国が認める制度です。これによりDX推進をアピールするロゴマークを使用できる他、金融機関からの支援や税制の優遇措置などを受けられるようになるメリットがあります。

タナカホームでは、社員が利用できる社内ポータルサイトを作成。各種申請や手続きがハンコ不要で簡単に行えるほか、教材や業務マニュアルがいつでもどこでも閲覧できるようになっていて、資料を探す時間などが減り業務効率化に繋がったといいます。

また、住宅の図面も電子化することで職人との共有が容易になったり、現場作業員との連絡で専用のチャットシステムを活用するなど、外部を巻き込みながらここ数年で働き方が変化してきたということです。

これからますますIT化・デジタル化が必須となっていく社会。社員の働きやすい環境を用意し、より良い製品やサービスを提供するために、これからもDXにおける取り組みは続いていきます。