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八戸消防署で大会開催 消防隊員 救助技術競う

消防救助技術を競う大会が八戸消防署で開かれ、参加した隊員たちが日頃の訓練成果を披露しました。


24日水曜日、八戸消防署の訓練場で「第36回消防救助技術八戸大会」が開催されました。

この大会は、消防救助活動に不可欠な体力や精神力、技術力を養うとともに、模範となる消防救助隊員を育成し、市民の消防に寄せる期待に力強く応えることを目的としています。

今年は、八戸広域消防本部の各消防署から76人が出場し、個人と団体がロープブリッジや引揚救助など7つの種目で競いました。

最初の種目はロープブリッジ渡過です。この種目は、山岳・水難事故などの救助を想定し、始点から折り返し点まで長さ20メートルのロープを、往路は水兵渡り、復路はモンキー渡りで移動します。

2つ目はロープブリッジ救出です。この種目は、一方の塔を被災建物の屋上、他の塔を直近の建物と想定し、要救助者を含む4人1組で実施されます。対面する塔との間に設定されているロープブリッジにより2人が進入して要救助者を救出します。

3つ目はほふく救出です。この種目は、マンホールなどの作業者の酸欠事故を想定し、要救助者を含む3人1組で実施されます。2人は、長さ8メートルのダクトの後方からスタートし、進入隊員1人が空気呼吸器を着装。そして誘導ロープを両足首に結んだ後、ダクトから要救助者を屋外に救出し、安全地帯に搬送します。

4つ目はロープ応用登はんです。この種目は、高所へ進入する場合を想定し、2人1組で実施されます。登はん者は塔の2メートル前からスタートし、地上15メートルの地点までロープを手足だけで登ります。

5つ目ははしご登はんです。この種目は、高所へ進入する場合を想定し、1人で実施されます。登はん者は塔の5メートル前からスタート。体にコイル巻きもやい結びをして、高さ15メートルのはしごを登ります。

6つ目は引揚救助です。この種目は、地下街やマンホールなどの中で被災した人の救助を想定し、要救助者を含む5人1組で実施されます。2人が空気呼吸器を着装してスタート地点より降下します。要救助者をロープで結んだ後、抱きかかえて搬送し、塔上の2人と協力して引揚げ救出を行います。

最後の種目は障害突破です。この種目は、ビル火災などの都市型災害を想定し、5人1組で実施されます。4人が経路に設けられた5箇所の障害を互いに協力して突破し、全員が脱出します。

競技はそれぞれの種目ごとに安全確実性と所要時間が記録されており、これをもとに県大会出場者が決まるということです。

消防救助技術青森県大会は、7月5日にここ八戸消防署で開かれる予定です。