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口腔がん治療の装置開発 八戸高専の学生受賞

八戸工業高等専門学校の生徒が口腔がん治療の装置開発に関する研究を発表し、若手優秀講演表彰を受賞しました。


18日水曜日、八戸工業高等専門学校・専攻科2年の上野(うわの)晴奈(はるな)さんが、圓山(まるやま)重直(しげなお)校長から賞状を授与されました。

圓山校長は、「賞を糧に卒業後も社会で活躍することを期待します」と激励の言葉を述べました。

今回受賞したのは、口腔がん治療の装置開発に関する研究です。

口腔がんの中で大半を占める「舌がん」は現在、舌を切除する治療方法が主流だとされています。

これに対し上野さんは、患者の負担を少なくするための温熱治療装置を考案。コンピュータ・シミュレーションや実験を重ね、その安全性や有用性を示したということです。

上野さんは井関裕也准教授の指導のもと約3年間研究に取り組み、昨年12月に神戸大学で開催された日本機械学会・第33回バイオフロンティア講演会において若手優秀講演表彰を受賞しました。

この賞は優れた講演を行った26歳未満の会員200人程が対象で、今回は20人の大学院生ら受賞する中、高専の学生では上野さんが唯一の受賞となりました。